リフトに乗った状態で、入浴を楽しむことができるリフト入浴。ここでは、リフト入浴の特徴とメリット、浴槽の選び方について解説します。
リフト入浴とは、リフトの座部に利用者が座り、リフトを昇降させることにより入浴する方法。
リフト操作によって、浴槽と洗い場の方向転換も可能です。リフト入浴に向いているのは、座位を保つことはできますが、自立での歩行が困難である利用者。
リフトには、吊り下げ式・手動式・電動式の3種類があり、設置スペースや利用者に合わせて選ぶ必要があります。
入浴では、浴槽をまたぐ・浴槽に座る・身体を洗うといった動作が利用者の負担となり得ますが、リフトを利用することでそれを軽減。
リフトを使えば浴槽まで安全に移動することができるため、転倒などの事故を防ぐことにもつながります。
また、入浴時に利用者の身体を支えるのは重労働ですが、リフトを使えばサポートしやすいため、介護者の負担も低減します。
リフト浴槽を選ぶ際には、利用者の身体的状況に合わせて製品を選ぶことが大切です。
たとえば、下半身が不自由な人と、上半身が不自由な人とでは必要な設備・機器が異なってくるため、1人1人の状況に合わせて使用できる浴槽を選ぶべきでしょう。
リフト浴槽を導入する際には、施設のスペースに合ったサイズを選ぶことも重要。
サイズが合っていないと入浴や介助がしづらくなり、利用者はもちろん介護者のストレス・負担につながります。
また、浴槽を設置した際に、移動や介助に必要なスペースが確保できるかどうかもポイントです。
入浴時の介助は身体的な負担が大きく、腰痛やヘルニアといった症状に悩まされる介護者も少なくありません。
リフト浴槽を選ぶ際には、「介護者が設備を使いやすいか」「少ない力で介助できるか」といった点にも注目し、負担軽減を図ることが重要です。
リフト浴槽を設置することで、利用者は安全な姿勢を保ちながら入浴できるようになり、介護者は身体的な負担の軽減が期待できるようになります。
リフト浴槽はメーカーによって特徴や機能が異なるため、施設の状況に合わせて柔軟に対応できるものを選ぶと良いでしょう。
当メディアでは、「軽~重度者の幅広い対応が必要な施設向け」、「自立支援を促す施設向け」、「障がい者への目配りが必要な施設向け」の3つに分けて、おすすめの介護用ユニットバスメーカーを紹介しています。各メーカーや製品の特徴を掲載していますので、ぜひ参考にしてみてください。
RECOMMENDED
施設に合った介護用ユニットバスを導入するには、利用者の介護レベルに合ったものを選ぶ必要があります。施設や利用者の身体状況に合わせて、メーカーを3社ピックアップしていますので、特徴や強みをチェックしてみてください。
軽~重度者の幅広い
対応が必要な施設向け
画像引用元:積水ホームテクノ 公式HP
(https: //wells.sekisui-hometechno.com/)
可変できるレイアウトと、移動・洗体から入槽まで乗り換え不要なリフトにより、介護度が徐々に上がった場合でも、利用者・介助者双方の負担を軽減します。
自立支援を促す
施設向け
画像引用元:パナソニック 公式HP
(https: //sumai.panasonic.jp/bathroom/aqua_heart/)
要介護のレベルが低い方の自立支援に特化した構造のユニットバス。高さ40cm、ふち幅6cmで跨ぎやすくつかみやすい浴槽で自立を促進。
複数人の同時入浴で
目配りが必要な施設向け
画像引用元:ダイワ化成 公式HP
(https: //www.daiwakasei.co.jp/products/systembath/kaigo_yutori/)
広めの浴室に大型浴槽や複数の浴槽を設置し、多人数の同時入浴に対応。障がい者のグループホームで常に複数名を見ながら介助できるため、効率化を叶える。