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転倒リスクを軽減する浴室の手すり配置

介護施設の浴室は、要介護度の異なる利用者と介助スタッフが同時に動く特殊な空間です。転倒や移乗時の事故を防ぐには、手すりの種類と配置を施設の動線に合わせて設計する視点が欠かせません。本記事では、安全な入浴環境を整えるための手すりの選び方や、適切な配置について詳しく解説します。

浴室に手すりが必要な理由

施設浴室での転倒は骨折や寝たきり化など重篤化しやすく、施設側の安全管理責任にも直結します。床は水や石鹸で滑りやすく、浴槽またぎや移乗動作で姿勢が崩れやすい場面が連続するためです。

同じ浴室を自立・一部介助・全介助の利用者が使い分けるため、手すりの配置は幅広い動作に対応する必要があります。配置を最適化すれば、利用者の自立支援が進み、介助スタッフの腰痛や負担軽減にもつながります。

浴室手すりの種類と選び方

浴室の手すりには、主に3つの種類があります。サポートしたい動作や、最適な配置に合わせて選びましょう。

  • 縦手すり:縦方向に設置し、床からの立ち上がりや、姿勢を真っ直ぐに保持するのに役立ちます。
  • 横手すり:横方向に設置し、洗い場での水平移動や、浴槽内に浸かっている際の姿勢安定に有効です。
  • L型手すり:縦と横を組み合わせた形状で、立ち上がってから横へ移動するまでの一連の動作を1本でスムーズにカバーします。

手すりの素材は、水回りに適したステンレスや樹脂コーティングなど、サビやカビに強いものを選んでください。また、手のひらでしっかりと握り込める直径32〜35mmの太さが、力が入りやすくおすすめです。

介護施設の浴室で手すりの配置が重要な理由

施設浴室での転倒は骨折や寝たきり化など重篤化しやすく、施設側の安全管理責任にも直結します。床は水や石鹸で滑りやすく、浴槽またぎや移乗動作で姿勢が崩れやすい場面が連続するためです。

同じ浴室を自立・一部介助・全介助の利用者が使い分けるため、手すりの配置は幅広い動作に対応する必要があります。配置を最適化すれば、利用者の自立支援が進み、介助スタッフの腰痛や負担軽減にもつながります。

介護施設で使われる浴室手すりの種類と選び方

手すりは縦・横・L型の3種類を、施設の入浴シーンに合わせて使い分けます。縦手すりは立ち上がりや姿勢保持、横手すりは洗い場での水平移動や浴槽内の姿勢安定、L型は移乗を含む一連の動作補助に向きます。

素材はサビやカビに強いステンレスや樹脂コーティングが基本です。施設は不特定多数の利用者と職員が触れるため、清拭や消毒に耐える耐久性と衛生性が求められます。直径は32〜35mmが握りやすく、麻痺や握力低下のある利用者にはディンプル加工付きの形状も有効です。

介助動作別に見た手すりの選定ポイント

  • 立ち上がり補助:縦手すり
  • 移乗補助:L型手すり
  • 歩行補助:横手すり
  • 浴槽またぎ補助:L型手すり

場所別・介護施設浴室の手すり配置と高さの目安

一般浴を前提に、出入口・浴槽まわり・洗い場の3か所で配置と高さを押さえます。各エリアでは車いすやシャワーチェアの動線と干渉しない位置取りが重要です。

脱衣室〜浴室出入口の手すり

段差解消や引き戸採用が前提でも、姿勢保持のため縦手すりは有効です。高さは床から80〜90cmを基本とし、車いすやシャワーキャリーの出入り、引き戸の開閉、スタッフの介助スペースを妨げない位置に配置します。

浴槽まわりの手すり

L型手すりが基本です。横手すりは浴槽縁から100〜150mm、縦手すり中心は床から750〜850mmが目安となります。施設浴槽は深さや縁高さがメーカー仕様で異なるため、ユニットバス選定段階で位置を決めるのが望ましいです。

跨ぎ越しと座位移乗(バスボード等)の双方に対応できる配置を検討し、巻きふたや浴槽内ステップとの干渉も必ず確認します。

洗い場・シャワーエリアの手すり

横手すりは床から70〜80cm、シャワーチェアからの立ち上がり補助に縦手すりを併設します。シャワースライドバーは原則手すり兼用不可で、「握りバー兼用」と明記された耐荷重表示のある製品を選定します。洗体介助時のスタッフ立ち位置や利用者動線との干渉も避けます。

介護用ユニットバスにおける手すり設計のポイント

介護用ユニットバスは下地補強位置が仕様で決まるため、手すりオプションの位置を選定段階で決める必要があります。既設浴室への後付け改修も、下地補強と防水処理を含む専門業者施工が前提でDIYは適しません。

施設の費用感は「1本いくら」よりも、本体仕様とオプション設計を一体で考える方が現実的です。

施設規模・利用者像に合わせたカスタマイズ

自立度の高い棟と全介助中心の棟で、手すり仕様を変える発想が有効です。介護用ユニットバスメーカーに相談すれば、下地・防水・手すり位置を一体設計でき、現場経験に基づく提案を受けられます。

まとめ

浴室の手すりは、「出入口・浴槽まわり・洗い場」を中心に、利用する方の動作や体格に合った種類・高さで配置することが大切です。

出入口・浴槽まわり・洗い場を軸に、利用者の自立度と介助スタッフの動きを合わせて手すりの種類と高さを設計することが、転倒防止と介助負担軽減を両立する近道です。新築・改修いずれの場合も、介護用ユニットバスメーカーや施設設計に詳しい専門家へ早めに相談し、施設動線に合った配置を検討してください。

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【施設別】
介護用ユニットバスメーカー
3選

施設に合った介護用ユニットバスを導入するには、利用者の介護レベルに合ったものを選ぶ必要があります。施設や利用者の身体状況に合わせて、メーカーを3社ピックアップしていますので、特徴や強みをチェックしてみてください。

軽~重度者の幅広い
対応が必要な施設向け

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https: //wells.sekisui-hometechno.com/

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施設向け

パナソニック
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画像引用元:パナソニック 公式HP
https: //sumai.panasonic.jp/bathroom/aqua_heart/

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複数人の同時入浴で
目配りが必要な施設向け

ダイワ化成
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画像引用元:ダイワ化成 公式HP
https: //www.daiwakasei.co.jp/products/systembath/kaigo_yutori/

おすすめな理由

広めの浴室に大型浴槽や複数の浴槽を設置し、多人数の同時入浴に対応。障がい者のグループホームで常に複数名を見ながら介助できるため、効率化を叶える。

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